
大津市の菱屋町商店街にある老舗漬物店「八百与」で3日から、明治天皇がお召しになったとされる衣類が展示されている。15日まで誰でも見学できる。
同店は1850年(嘉永3年)創業で、大正時代には地元名産の「長等漬」や千枚漬が宮内省御用達となったという。7代目の小倉康寛さん(41)によると、シャツは大正初期に贈られたもので、店のショーケースに箱に入れた状態で保管していたが、市の補助で棚を新調したのを機に展示することにした。
厚手の肌着のような長袖シャツで、光沢のあるボタンが四つあしらわれている。「明治天皇陛下 昭憲皇太后陛下 御衣」と書かれた箱もある。
小倉さんは「以前から見たいという声も多かった。どなたでも見にきてもらい、商店街の集客にもつながれば」と話している。営業時間は午前10時~午後6時半。9、10日は休み。同店には、ほかにも皇族ゆかりの品や宮内省からの注文書、古い大津市の写真などの資料が多数あり、随時展示する予定という。
[紹介元] YOMIURI ONLINE これが明治天皇の衣服 大津・老舗漬物店