大津・日吉中で 今村さん語る
直木賞作家で大津市在住の今村翔吾さん(40)が16日、市立日吉中で2年生約220人に「言葉」の持つ力などをテーマに講演した。
今村さんは、30歳まではダンスインストラクターで、小説家へ転身を決めた際にダンス教室の教え子の前で「30歳になってからでも夢はかなうと証明してくる」と宣言したエピソードを披露。「夢があるなら、口に出してほしい。恥ずかしいことじゃない」と語りかけた。生徒から「将来の夢がなく、夢の見つけ方を教えてほしい」と質問を受けると、「職業にこだわらず、自分が何をやりたいのかを考えると可能性が広がる」と背中を押した。
続いて、生徒たちが事前に書いた作文を今村さんが講評。「ちょっと前の自分みたいな書き方」と感想を述べたり、「起承転結ではなく、『転起承結』で書くと、読み手に印象を与えることができる」とアドバイスを送ったりしていた。
講演を聴いた女子生徒(14)は「夢がなくて悩んでいたけど、夢の見つけ方を教えてもらえた」と話していた。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 「夢があるなら口に出して」