甲賀で総選挙 来月８日まで
信楽焼の産地である甲賀市で、公募したタヌキの陶芸作品の中から投票でナンバーワンを決める「イケタヌ総選挙」が行われている。市内にある信楽高原鉄道の信楽駅と、新名神高速道路・土山サービスエリア（ＳＡ）で１２月８日まで投票できる。主催者は「オシャレでかわいく、格好いいタヌキたちの中から自分のイチオシを選んで」と投票を呼びかけている。（名和川徹）
イケタヌとは「イケてるタヌキ」のことで、信楽の魅力を広く発信し、訪れてもらおうと、土山ＳＡの運営会社などでつくる主催者が初めて企画。信楽焼など産地にこだわらず、独創的なタヌキの陶芸作品を募集。９月の１か月間で県内をはじめ、東京から沖縄までの３５人から計３６作品の出馬ならぬ「
」の届け出があった。
投票は、信楽焼のタヌキが表しているとっくりや通い帳など八つの縁起「八相縁起」にちなみ、「いい八」で「信楽たぬきの日」に登録されている１１月８日からスタート。書類審査を通過した１０作品を、投票所２か所のほか、市信楽伝統産業会館など３か所に２作品ずつ展示している。
作品は▽任務のため懸命に行動する甲賀忍者を「イケてる」とイメージし、手裏剣を携えたタヌキ▽「イケメンやない。男前や！」と硬派なタヌキ▽バーのカウンターで大人のムードを漂わせる「イケおじ」風――など力作ぞろい。市民の間でも「今までにないデザインで、とても面白い」といった声も上がっているという。
信楽駅と土山ＳＡには、１０作品の写真や名前が並んだ「ポスター掲示板」が設置されており、添えられているＱＲコードをスマートフォンで読み込んで投票する。トップ当選した出品者には５万円分の商品券が贈られるほか、投票者は抽選で１０人に２０００円分の商品券が当たる。最多得票に輝いた作品は１２月２４日、主催者のホームページで発表する。
問い合わせは、主催者事務局の土山ハイウェイサービス（０７４８・６６・１６６０）。
