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イヌワシ 巣立ち確認…米原・伊吹山

 米原市は20日、伊吹山(1377メートル)で国の天然記念物・イヌワシのペアが育てているひなが巣立ったと発表した。幼鳥特有の白い紋が入った翼を広げ、親鳥と山周辺を飛んでいる姿が19日に確認されたという。

 イヌワシの観察を続ける地元の野生動物調査研究会社「イーグレット・オフィス」によると、今年は2月下旬、伊吹山ドライブウェイ付近の巣で卵を産み、4月10日頃、親鳥がひなに餌を与えるようなしぐさが見られていた。

 伊吹山では、以前からつがい1組が確認されており、これまでにも、ひなが誕生。昨年は2羽が生まれた。1羽が生き残り、両翼1・5メートル程度に育ったが、餌不足のため衰弱して7月末に死んだ。

 同社の須藤一成社長は「幼鳥は巣立ちから半年ほどは、親鳥から餌をもらって生活する。親が安心して餌を運べるよう幼鳥を追いかけたりせず、ルールを守って観察してほしい」と呼びかけている。

 イヌワシは両翼2メートルにもなる大型の

猛禽

もうきん


類で、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている。生息数は全国で約500羽とされる。

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