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レイラック J入り正念場

レイラック J入り正念場

現在首位 上位5クラブ混戦

相手陣内を攻め上がるレイラックの選手(7月21日、平和堂HATOスタジアムで)
相手陣内を攻め上がるレイラックの選手(7月21日、平和堂HATOスタジアムで)

 滋賀初のサッカー・Jリーグ入りを目指す日本フットボールリーグ(JFL)所属のレイラック滋賀FCが、第18節(7月27日)を終えて勝ち点34で首位に立っている。上位陣がひしめき、1試合ごとに順位が入れ替わる厳しい状況に、クラブの幹部も「こんなにヒリヒリする試合は経験したことない」というシーズンを過ごしている。(河村真司)

海口主将「まだまだ成長を」

 第6節以降は5勝3分けと負けなしが続いていたチームは、首位争いを繰り広げる第14節の沖縄SV戦で2―3と敗れ、9試合ぶりに黒星を喫した。その後、2試合連続で1―0で勝利して首位に立ったが、7月21日の第17節で昨季はJ3を戦っていた、いわてグルージャ盛岡に1―3で敗れ、4位に後退した。

 角田誠監督(42)は「まだまだ首位に立つチームでないことがよくわかった。突き詰める部分はたくさんある」と巻き返しを誓い、中5日で迎えた第18節・YSCC横浜戦は2―0での勝利に結びつけた。再び首位の座を取り戻したものの、2位のヴェルスパ大分が勝ち点33、5位のホンダFCが同31と、勝ち点3差以内に上位5クラブがいる混戦模様となっている。

 リーグ戦は残り12試合で、約1か月の中断をはさんで8月30日に再開する。主将のMF海口
彦太げんた
選手(28)は、沖縄SV戦後の取材で「各チームの勝ち点差が詰まっているのは、リーグのレベルの高さを表している。シーズンが終わった時に首位にいることが大事。まだまだ成長していかないといけない」と話した。

 クラブは、6月30日にJクラブライセンス取得に向けた申請を行ったことを発表。Jリーグ入りには、Jリーグ理事会で承認された上で、成績や観客動員といった条件をクリアしなければならない。主催試合で1試合平均2000人以上の観客を動員し、リーグ優勝なら自動昇格、2位ならJ3の19位チームとの入れ替え戦を制することが求められる。

 ここまで主催10試合で観客動員は計2万449人と何とか1試合平均2000人を超えている。8試合を行った平和堂HATOスタジアム(彦根市)では1試合平均2360人だった。クラブの内林広高社長は「毎試合2000人入るのが理想。持続的に入ってこそ、サッカー文化が根付いたと言える」と力を込める。

 滋賀発の「Jクラブ誕生」には、クラブの実力だけでなく、ホームタウンの後押し、サポーターの熱意が欠かせない。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE レイラック J入り正念場