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人形4500体 感謝の供養 

人形4500体 感謝の供養 

大津・西教寺 9日まで本堂で公開

 桃の節句の3日、不要になった人形に感謝をささげる「ひな人形供養法要」が大津市坂本の西教寺で営まれた。人生の終わりに向けて備える「終活」や、引っ越しなど住環境の変化で、昨年12月以降に過去最多となる約4500体の人形が寄せられたといい、9日まで本堂で公開している。

供養のために全国から寄せられたひな人形(大津市で)
供養のために全国から寄せられたひな人形(大津市で)
供養のために全国から寄せられたひな人形(大津市で)
供養のために全国から寄せられたひな人形(大津市で)

 人形供養は、1995年の阪神大震災で自宅が倒壊した男性から「大切な人形が泥まみれで傷ついている。処分するのはしのびない」と相談を受けたのがきっかけで、99年から続けられている。

 今年は、北海道や福岡県などから人形が集まり、本堂の表に並べきれないほど。家族手作りで愛用したぬいぐるみや、祖母が大事にしてきた江戸時代のひな人形など、様々な思いがこもっている。家族で供養の申し込みに来たが、その場で両親の人形への深い思いを知り、同寺に託すのをやめてそのまま持ち帰った人もいたという。

 法要では、ひな祭りにまつわる童謡が流れる中、僧侶が入場。武田
圓寵えんちょう
貫首らが人形に感謝して魂を鎮める読経をし、供養を依頼した人らは静かに手を合わせた。

 また、武田貫首は源氏物語の中で、けがれを移す人形「
天児あまがつ
」が登場する話を紹介。「人形は親の愛情の表れとして役目を果たしてきた。親や周囲の人たちへの深い感謝の心で、穏やかな日々を送ってください」と講話した。

 問い合わせは同寺(077・578・0013)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 人形4500体 感謝の供養 

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