大津男性殺害受け 関係団体代表ら 知事と
大津市で保護司の新庄博志さん(60)が殺害され、保護観察中の無職飯塚紘平容疑者(35)が殺人容疑で逮捕された事件を受け、大津保護観察所や更生保護関係団体の代表者が27日、県庁で三日月知事と面会し、保護司の安全確保などについて意見を交わした。
大津保護観察所の宮山芳久所長や県保護司会連合会の
正史会長ら約10人が参加し、冒頭を除き非公開で行われた。
三日月知事は冒頭、新庄さんに哀悼の意を表した後、「更生保護の取り組みが後退しないように力を合わせていく必要がある。(対象者への)差別や偏見が起きることを防がなければいけない」と強調した。
意見交換では、保護司が対象者と自宅で面談することや1人で面会することに不安を感じている現状が報告され、市町などが管理するコミュニティセンターを利用できないかという声が上がったという。一方、家庭的な雰囲気の中で心を開いて話せるため、自宅での面談が好ましいという意見もあった。
終了後、三日月知事は取材に対し、「コミュニティセンターの活用などを含め、市町とも連携して検討していきたい」と話した。漢会長も面接の安全対策について「保護司はボランティア。専門家ではないため対処できないケースもある」と述べ、保護観察所と共に対策を考えたいとした。
またこの日、犯罪や非行防止、更生保護の推進を図る「社会を明るくする運動」の強調月間(7月)を前にJR大津駅前で更生保護関係団体などが、通行人にチラシを配る啓発活動を行った。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 保護司守る対策 意見交換