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大河ドラマ館 人気上々

大河ドラマ館 人気上々

来館目標16万→24万人に

混雑対策のため、大河ドラマ館に設置された誘導ポール(手前)(大津市で)
混雑対策のため、大河ドラマ館に設置された誘導ポール(手前)(大津市で)

 NHK大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせ、紫式部が「源氏物語」の着想を得たとされる石山寺(大津市)にある「大河ドラマ館」「恋するもののあはれ展」が予想以上の人気となっている。市などでつくる協議会は年間来館目標を10月下旬に16万人から24万人に上方修正した。ドラマも終盤で人出がピークとなる紅葉シーズンを迎え、協議会は館内の混雑、渋滞対策に力を入れる。(東川直央)

混雑解消 渋滞対策に力

 大河ドラマ館がオープンした1月29日当初の目標は10万人だったが、5月に16万人に引き上げ、10月24日にはさらに24万人に上方修正した。その人気はうなぎのぼりという。

 ドラマ内で使用された衣装や小道具が展示されているドラマ館は、京都府宇治市、福井県越前市にそれぞれあり、15日時点での来館者数は宇治市の約8万6000人、越前市約14万人に対して、大津市が約20万2000人となっている。その理由を協議会関係者は「紫式部ゆかりの地でドラマで登場する石山寺の境内にあり、寺の参拝と両方を楽しめる点が魅力だからでは」と分析する。

 14日には展示替えを行い、館内中央には主人公のまひろ(紫式部)を演じる吉高由里子さんが実際に着用した深い紫色の女房装束(十二
ひとえ
)が展示された。15日からは、イロハモミジなど約1000本の夜間ライトアップ(12月1日まで)に合わせ、同館も新たに午後5時30分~午後8時45分に開館するなど、さらなる来館者の増加を見込んでいる。

 これまでに館内や石山寺の駐車場に、多くの来館者が訪れて混雑も発生した。館内は約130平方メートルと広くなく、ゴールデンウィーク中は30分以上の待ち時間が発生したが、誘導に慣れたため、10月中旬の3連休では目立った混雑はなかった。ドラマが終盤を迎え、10月中旬には自由に動くことができたドラマ館内に誘導ポールを設置し、スムーズな入退館を促している。

 さらに石山寺駐車場(150台)では土日祝には1時間以上の待ち時間が発生していた。そのため、協議会はライトアップ期間中、石山小、東レ従業員駐車場などに臨時の駐車場を開設し、渋滞解消に努める。

 また、公共交通機関の利用も推進する。10月からは、京阪電鉄石山坂本線の1日フリーチケットに、石山寺・ドラマ館・三井寺の入館(入山)券がセットになった周遊セットを販売。使い方次第で半額以下になるなど格安で、石山、大津両駅の観光案内所で購入すれば、石山寺の券売所に並ばずに入山できる。

 市観光振興課の担当者は「混雑対策は確実に行った。臨時駐車場や周遊セットを活用し、三井寺や坂本周辺の紅葉など秋の大津を楽しんでほしい」と呼びかけている。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 大河ドラマ館 人気上々

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