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大津の食材 魅力最大限に 

大津の食材 魅力最大限に 

若手農家団体と大津プリンスホテル

 大津市の若手農家でつくるグループ「
季楽里きらり
」が育てた野菜や果物を使って、びわ湖大津プリンスホテル(大津市におの浜)のシェフが新たな期間限定メニュー4品を開発した。コラボは今回で10回目となり、同グループの加地玄太さん(35)は「大津産の食材を使ったメニューを知ってもらい、その魅力が最大限引き出された味を堪能してほしい」と話している。(角川哲朗)

限定メニュー4品開発 「これからも連携」

大津産の食材を生かそうと、それぞれ知恵を絞る加地さん(左)と坂田さん(大津市で)
大津産の食材を生かそうと、それぞれ知恵を絞る加地さん(左)と坂田さん(大津市で)
「比良利助の玉子と季楽里野菜のキッシュ かぼちゃ風味」=びわ湖大津プリンスホテル提供
「比良利助の玉子と季楽里野菜のキッシュ かぼちゃ風味」=びわ湖大津プリンスホテル提供
「紅はるかとパープルスイートロードのデニッシュ」=びわ湖大津プリンスホテル提供
「紅はるかとパープルスイートロードのデニッシュ」=びわ湖大津プリンスホテル提供
「たっぷりいちごのシュークリーム」=びわ湖大津プリンスホテル提供
「たっぷりいちごのシュークリーム」=びわ湖大津プリンスホテル提供
「季楽里のサツマイモを使用したスイートポテト」=びわ湖大津プリンスホテル提供
「季楽里のサツマイモを使用したスイートポテト」=びわ湖大津プリンスホテル提供

 季楽里は「農業に欠かせない『季』節を感じながら毎日仕事を『楽』しみ、『里』に根ざした活動を」との思いを込め、約20年前に結成された。メンバーは9人で、それぞれ米や有機野菜、トマト、九条ネギなどを作っており、仲間同士で個々の課題を話し合ったり、地元の児童に田植えや稲刈りを経験してもらい、収穫した米を食べてもらったりしている。

 コラボは、2021年にホテル側が「地域の食材を使ってメニューを作りたい」と依頼したのがきっかけ。地産地消やフードロス削減を目指して商品開発を重ねており、今回は同ホテルの坂田知昭料理長(40)が、季楽里が生産して収穫したイチゴとサツマイモのほか、紫芋や根菜類を使った4品を考案した。

 坂田さんは、17年に行われたフランス料理の国際コンクールで2位に入賞した経歴の持ち主。ホテルの味を家庭などでも気軽に味わってもらいたいと、「テイクアウトできるもの」をテーマに、素材の味を生かしながら持ち帰りもしやすいように仕立てたという。

 坂田さんと加地さんは今では月に1回、協議の場を持ち、新たな野菜をホテルのために育てたり、メニューの相談をしたりしている。坂田さんは、加地さんからその都度届く旬の野菜を使った通常のメニューも考えてホテル内で提供しており、「ただ調理するだけでなく、食べていただく際に大津産の野菜であると伝えることで付加価値が高まれば」と話す。

 今回の材料には同ホテルの各レストランなどから出る卵の殻を
堆肥たいひ
に活用して作付けした野菜も使われており、加地さんは「いろんな野菜づくりに挑戦させてもらって刺激をもらっている」と笑顔。坂田さんも「生産者と直接つながることは本当にありがたい経験。これからも連携を続けていきたい」と意欲を見せている。

 4品は、3月31日まで同ホテル1階のロビーラウンジ「ポート ニオ」で提供中。持ち帰りの場合は380~800円(税込み)で販売している。問い合わせは同ホテル(077・521・1111)。

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