
紙、オンライン、イベント 連動プロジェクト
大津市が月1回全戸配布している広報誌「広報おおつ」が10月号で通算1500号に達する。これを記念し、8月号から3か月間、紙の誌面とオンライン、そしてイベント現場をつなぐプロジェクトを展開している。1950年の創刊から76年。担当者は「大津の魅力を再発見してもらえたら」と期待を寄せている。(生田ちひろ)
同誌はA4判フルカラー24ページで、まちのイベントや生活などの相談会、市からの補助・助成金といった行政情報などを掲載している。デジタル版もあり、SNSでも情報を発信している。
広報課員6人中4人のチームが編集に携わり、月替わりの特集面では、市の予算、防災、観光や祭りなどに焦点を当ててきた。障害者の活躍を取り上げた昨年12月号は、各地の自治体広報誌が魅力を競う「全国広報コンクール」の市部門で5位タイに選ばれ、入選を果たした。
創刊時にB5判程度の白黒だった誌面は、タブロイド判からA4判、2色刷りから全カラー、月2回発行から月1回へと変遷。これまでに1967年の市役所本庁舎の完成や69年の瀬田駅新設、81年の市立図書館オープンなど、大津市の発展を伝えてきた。
今回のプロジェクトは、1500号の節目までをカウントダウンしつつ、全世代の市民をつなげるようなイベントはできないかと広報チームが企画した。
8月号の特集面では、猛暑を快適に乗り切る「我が家のクール大作戦」を特集している。扇風機からエアコンに向けて風を送ると空調効率があがるといった豆知識、誰もが入れる市立図書館など涼しい「クーリングシェルター」が民間施設を含めて130か所あることも盛り込んだ。火を使わずに調理できる「レンジレシピを探し出せ」といった課題をクリアして書き込む「ミッションノート」も折り込み、親子で取り組んで夏休みの自由研究にしてもらう工夫も凝らした。
8月中に配られる9月号では、「びわ湖大津観光大使」の女性2人が、若者らに人気の手作り冊子「ZINE(ジン)」に挑戦する様子を紹介する。大津が舞台の大ヒット小説「成瀬」シリーズで描かれた膳所エリアや、映画「るろうに剣心」のロケ地となった三井寺など小説や映画の舞台を巡り、2人がカメラを向ける様子などを掲載。デジタル版では、制作過程を撮影したショート動画も公開している。地元をぐっと身近に感じてもらう試みだ。
1500号となる10月号は、記念号として創刊以来76年の市の歩みと市民の暮らしの変化を振り返る。「家族や友達と懐かしい思い出を語り合うきっかけに」(広報課員)と、70年大阪万博に先駆けて68年に琵琶湖岸の埋め立て地で開催された「びわこ大博覧会」など、往事を伝える写真や記事を集める。
ハイライトは、10月3日に大津湖岸なぎさ公園で開催される文学イベント「 湖都 の葉マルシェ」だ。「生まれた年の広報おおつに会える!」と銘打ち、創刊年からピックアップした表紙を並べるほか、ミッションノート持参者への特典配布、観光大使が完成させたジンの展示が行われる。
市広報課は「各時代の広報誌からは、市のあゆみとまちの変化が感じられる。今後も情報を発信していきたい」としている。
出典:読売新聞オンライン
