平和な世　祈る炎　

延暦寺　比叡の大護摩

　天台宗総本山・比叡山延暦寺（大津市）で２４日、世界平和や除災招福などを祈願する「比叡の大護摩」が営まれ、多くの参拝者が訪れた。２５日も行われる。

　宗祖・最澄像の前に護摩壇が設けられ、比叡山の山中での荒行「千日回峰行」を達成した藤波源信大
阿闍梨（あじゃり）
が、根本中堂にともる「不滅の法灯」から分けた火で護摩壇に点火。雨の中、行者たちが真言を唱えながら、参拝者が願いを記した護摩木を次々に炎に投じた。

　同寺によると、約１万本の護摩木が集まり、米国など海外からも寄せられたという。