近江八幡市 役所窓口など16か所
近江八幡市は6日、年賀状や寒中見舞いを回収して再生利用する「年賀状エコポスト」を市役所窓口や市内の郵便局に計16か所設置した。処分に困っている個人情報が書かれたはがきをリサイクルに活用することで、焼却ごみの削減にもつながるといい、市、市民、事業者いずれにとってもメリットがある「三方よし」の取り組みだ。
市によると、使用済みの年賀状などは「資源ごみ」の古紙類にあたるが、住所や氏名が書かれているため、多くの市民が「燃えるごみ」に出している。また、個人情報が見えないように粘着テープで束ねて出す人もいるが、焼却しても分厚すぎて一部が燃え残るケースがあるという。
昨年の年明けに、市民から「個人情報が書かれていて古紙として出しにくい」と相談があり、市が新たな回収方法を検討。無償で溶解処理してくれる処理業者が見つかり、使用済みはがきをリサイクルする仕組みが整った。
エコポストは、コピー用紙の空き箱に投入口を開け、不用になった色紙を貼ったもので、市職員が手作りした。市民には使用済みはがきを入れてもらい、市は開封せずに直接、処理業者に持ち込む。溶解処理された後、段ボールなどの原材料になるという。
市生活環境課の担当者は「リサイクルできれば、焼却ごみは減り、二酸化炭素発生を抑制できる」と説明。「市民は安心して使用済みはがきを処理することができるし、処理業者は段ボールの原材料を回収する手間なく確保できる」とそれぞれの利点を強調する。
設置は2月28日まで。市役所本庁舎1階市民課、2階生活環境課、安土総合支所の各窓口のほか、市内すべての郵便局で営業時間内に受け付ける。問い合わせは同課(0748・36・5509)。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 年賀状回収 エコポスト