京阪石山坂本線 ファンら別れ惜しむ
大津市内を走る京阪石山坂本線で、約50年前に引退した「びわこ号」を模して車体を黄色とクリーム色で塗装した車両が23日、運行最終日を迎え、駅や線路沿いには鉄道ファンらが詰めかけ、名残を惜しんだ。
びわこ号は1934年、天満橋(大阪市)―浜大津(現・びわ湖浜大津)を直通で結ぶ特急列車として新造され、70年に運行を終了。2020年9月、引退50年を記念し、同線の車両(600形)に往時の塗装を施し復刻、運行していた。
9月2日から車両に「びわこ号色塗装車両ラストラン」と書かれたヘッドマークが掲げられ、23日はびわ湖浜大津駅近くの線路沿いで多くの鉄道ファンがカメラを構えた。堺市から友人と訪れた大学2年の男子学生(20)は「時代を感じる車体の色が路面電車にマッチして撮影しがいがある。運行開始の頃も撮影したが、最後と聞いて見納めに来た」と何度もシャッターを切っていた。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 復刻びわこ号 ラストラン