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木地師伝説 舞台に描こう 

木地師伝説 舞台に描こう 

東近江 ミュージカル参加募る

8月2日まで 惟喬親王役など50人+スタッフ

完成した脚本を手に、ミュージカルへの参加を呼びかける端さん(東近江市で)
完成した脚本を手に、ミュージカルへの参加を呼びかける端さん(東近江市で)

 東近江市地域振興事業団は、
木地師きじし
の祖とされる
惟喬これたか
親王を描く創作ミュージカル「木地師のふるさと東近江 惟喬親王伝説」を来年1月31日と2月1日、市立八日市文化芸術会館で上演する。出演者を募集しており、オーディションを8月9、10日に行う。(中村総一郎)

 聖徳太子没後1400年に合わせて制作された「日

ずる国 
厩戸皇子うまやどみこ
」(2022年)から続く創作ミュージカルは第5弾になる。

 木地師は、ろくろを用いて木材を加工、
わん
や盆などの器物「木地」を作る職人。市などによると同市は木地師文化を広めた拠点だったといい、平安時代初期の皇族・惟喬親王は小椋谷(現在の東近江市)に隠とんしていた際、ろくろの技術を村人に伝え、その後、木地師が全国に広がったという伝説がある。

 ミュージカルは都を追われ、出家した惟喬親王がひっそり住んだという近江国・小椋谷が舞台。都から訪ねてきた歌人・在原業平、小野小町らと昔話が弾む一方、藤原良房らに都を追われたいきさつも語られる。自然や木々と対話しながらモノを作る喜び、心の豊かさを知った惟喬親王。人の在り方、生き方、自然環境への意識を問う展開となっている。

 上演は約2時間で、惟喬親王、在原業平、小野小町、木地師ら当時、活躍した人物役などの出演者約50人を募集する。宝塚歌劇団演出家の中村暁さんが脚本、演出を担当。プロの音楽家がオリジナル曲を制作、ダンスや振り付けもプロが指導する。

 同会館の舞台芸術専門員、端洋一さん(68)は「一緒に作り、舞台芸術に携わる人材を育てたい」と参加を呼びかける。

 小学4年生以上で、経験は問わない。オーディションは歌や面接(自己PR)などを行う。ほかに18歳以上で衣装、メイク、大道具・小道具を担当する舞台美術、広報宣伝のスタッフ約20人、演出助手若干名も募集する。8月24日以降の土、日曜に市立八日市文化芸術会館で行う稽古に参加できる人で、未経験者も歓迎する。

 応募は同会館ホームページ応募フォームから。締め切りは8月2日。

 問い合わせは同会館(0748・23・6862)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 木地師伝説 舞台に描こう