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根本中堂修理に熱視線

根本中堂修理に熱視線

延暦寺で見学会 銅板屋根や彫刻 間近に

屋根や軒下の彫刻を見学する人たち(大津市で)
屋根や軒下の彫刻を見学する人たち(大津市で)

 比叡山延暦寺(大津市)で12日、大規模修理中の総本堂・根本中堂(国宝)の特別現場見学会が行われ、約50人が重要文化財の
廻廊かいろう
や、新しくなった銅板

きの屋根に熱心に見入った。屋根は11月までに葺き替え、江戸中期のように黒く塗装する。

 根本中堂の屋根は江戸中期に銅板葺きとなり、解体修理に伴う調査で、はっ水性がある植物性油由来の「チャン塗」で黒く塗られていたと判明。根本中堂や廻廊の外観も、軒下の組物部分と壁や柱でトーンが異なる赤色塗装だったことがわかった。

 見学会では屋根や廻廊のほか、根本中堂の軒下にあり、十二支の動物などを表現した「かえる股彫刻」も間近で見ることができる。

 延暦寺の小寺照哉副幹事は「北面の屋根には江戸、明治、昭和の銅板を残して後世に伝えていく」などと説明していた。

 島根県出雲市の会社員女性(46)は「貴重な体験でした。完成したらまた見に来たい」と感激していた。

 見学会は11月まで、毎月(8月除く)第2土曜の午前、午後1回ずつ行う。予約不要で各回30人限定。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 根本中堂修理に熱視線

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