「世界に羽ばたける祭りになった」――。
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)が、「大津祭の
行事」(大津市)を無形文化遺産に追加登録すると正式決定した11日、祭りを支えてきた地元関係者らは喜びに沸いた。
「大津祭保存会」や、NPO法人「大津祭曳山連盟」の関係者ら約20人が大津市中央の大津祭曳山展示館に集まり、インド・ニューデリーで行われたユネスコ政府間委員会の様子をインターネット中継で見守った。
午後2時40分頃に大津祭を含む「山・
・屋台行事」の登録が決まり、大津祭の様子が画面に映ると大きな歓声と拍手が上がった。笑顔で万歳を繰り返し、横断幕を掲げて喜びを分かち合った。その後、同館前で記念式典も行い、登録を祝う看板の除幕や、
の鏡開きをして祝った。
同保存会の古家弘巳会長(72)は「決まってほっとした。400年の歴史を持つ祭りを受け継ぐため懸装品などを計画的に修復し、次の400年に向けて力を尽くす」と語り、同連盟の船橋寛明理事長(64)は「うれしいし、重い責任も感じる。海外の観光客が増える可能性もあり、しっかり受け入れる態勢を考えたい」と気を引き締めた。
佐藤健司市長は「市の誇る歴史文化遺産を、関係者と力を合わせ後世に受け継いでいく」、三日月知事は「担い手の誇りとなり、継承機運が高まるよう期待している」とコメントした。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 次の400年へ 大津祭ユネスコ無形文化遺産
