東近江 中路融人作品展
湖国の風景を描いた日本画家、中路融人(1933~2017年)の作品展「近江を描く」が東近江市五個荘竜田町の中路融人記念館で開かれ、中路が好んで描いた県内各地の風景画19点を展示している。8月25日まで。
会場には、夕日でオレンジ色に染まる長浜市の湖岸の風景をびょうぶに描いた「夕照の木立」のほか、中路自身が「雪を頂いた伊吹山は、富士山にも見劣りしない」と語った伊吹山の雪景色「冬野」や、刈り取った稲わらを積んだハンノキが連なる田園風景を白黒の濃淡で表現した「映象」などの作品が並ぶ。
同館の福井瞳学芸員は「ランドマークよりも素朴な風景を描いた中路の作品を通じ、湖国の美しい風景を再認識してほしい」と話す。
中路は京都市出身。母の故郷だった旧旭村木流(現東近江市五個荘木流町)をたびたび訪れ、県内の風景を描いた。
開館時間は午前9時半~午後5時。8月12日を除く月曜と、13、14両日は休館。入館料は高校生以上300円、小中学生150円。問い合わせは中路融人記念館(0748・48・7101)。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 湖国の風景 色あせぬ美