江戸時代に大津で誕生した民画「大津絵」を愛好家らが描いた作品を集めた「現代大津絵展」が3日、大津市御陵町の市歴史博物館で始まった。8日まで。
大津絵は東海道五十三次の宿場町・大津宿の周辺で江戸初期に作られ、旅人などの間で土産物として人気を博した。現在では、唯一の絵師、高橋松山さんが講師を務める教室のほか、県内には6教室あり、その教室などでつくる「日本大津絵文化協会」が主催している。
会場には、高橋さんの作品3点をはじめ、鬼が僧衣をまとっている「鬼の寒念仏」や美人画の「藤娘」など、大胆で独特な筆致で表現された県内外の会員約70人の作品約100点が展示されている。また、「特別出展」として、市内の幼稚園児がのびのびと描いた約20点も並ぶ。
鼓の上に乗る鶏を描いた作品などを出展した大津市の坂口このみさん(31)は「小さい頃から大津絵を目にしていて、挑戦してみたらとても楽しくて続けている。かわいい作品が多いので、ぜひ見に来てほしい」と話していた。
観覧無料。午前9時~午後5時(最終日は午後3時半まで)。問い合わせは同協会(077・515・4497)。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 現代大津絵 楽しんで 市歴博で100点