大津で写真家・前田さん 作品展
琵琶湖の風景などを撮り続けている大津市の写真家・前田伸一さん(82)の写真展が21日、大津市におの浜のピアザ淡海で始まった。半世紀にわたって県内外で開いてきた写真展は今回で170回目という。10月6日まで。無料。
前田さんは中学生の頃、修学旅行先で撮影した蒸気機関車の写真がコンテストで入賞したのをきっかけに、写真に親しむように。通信社の記者などを経て、1975年からプロの写真家として活動を始めた。
デジタルカメラを導入した十数年前からは「1日1000枚」を目標にシャッターを切っている。自転車で街に繰り出し、地元の風景や自然にレンズを向け続けているが、納得できる作品は「1000枚撮って、1枚あればいい方」と語る。
今回は「一写一心で
らえた四季の光景」をテーマに、約60点を展示。会場には、琵琶湖の花火大会や、寺のちょうず鉢に雨粒が落ちる瞬間を根気よく狙った作品などが並ぶ。「琵琶湖は毎日、姿を変える。撮影をしていても飽きがこない」と前田さん。これまでに撮りためた写真は100万枚にのぼるといい、「これからも撮り続けたい」と話している。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 琵琶湖の一瞬 切り取る