高島・安曇川
産卵期を迎えたアユ親魚の放流が28日、高島市安曇川町北船木の安曇川人工河川で始まり、県漁連の関係者らが体長15センチほどのアユ計約1トンを次々と放った。
琵琶湖のアユ資源維持のため、県が行う取り組みの一環。人工河川はポンプで琵琶湖の水を引いて水温調節ができるほか、アユが産卵しやすいように川床に砂利が敷き詰められており、アユの
効率を上げることができるという。
放流されたアユは数日中に川床に卵を産み付け、約10日で孵化し、稚魚は人工河川の水流に乗って琵琶湖へ向かう。
県によると、昨年は産卵期(9月下旬)に川の水温が例年より2度ほど高かった影響で、産卵数が平年の2割程度になったため、今年は安曇川と姉川(長浜市)で例年より8トン多い計約20トンの放流を予定しているという。
県水産振興協会の担当者は「濁った水が増えると、産卵や稚魚の生育にも影響する。台風が心配だが、細心の注意を払ってアユが過ごしやすい環境維持に努めたい」と話した。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 産卵間近 アユ放流