国文化財10年 公開ツアー
県は、県庁本館が国の登録有形文化財になって10周年を迎えた19日に、本館内を公開するツアーを開いた。参加者たちは、知事応接室や旧貴賓室(現・会議室)のほか、傍聴席を除いて普段は立ち入ることができない議場など見て回った=写真=。
本館は1939年に完成。鉄筋コンクリート造4階、地下1階建てで、塔屋や車寄せがある。「造形の規範になっている建物」と評価され2014年12月19日、現役の都道府県庁舎として全国5例目となる国の登録有形文化財となった。
ツアーには、県の募集に応じた約420人から抽選で選ばれた約60人が参加。約20人ずつに分かれ、県文化財保護課の職員の案内で約1時間、館内を見学した。参加者たちは、シャンデリアを中心に天井に装飾が施された知事応接室や、大きな鏡があり優美な雰囲気が特徴的な旧貴賓室などを巡りながら、スマートフォンで撮影するなどしていた。全国各地の庁舎を巡っているという大津市内の男性会社員(56)は「滋賀県庁は重厚さがあって、全国でも一、二を争うくらいの風格を感じた」と話していた。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 県庁本館「風格感じた」