三井寺で円珍の命日法要
大津市の天台寺門宗総本山・三井寺で29日、宗祖・
大師円珍(814~891年)の命日法要「
」が営まれ、秘仏「智証大師
像」(国宝、平安時代)が開帳された。
円珍は比叡山で修行し、中国・唐で最新の密教を学んだ。帰国後は第5世天台座主に就任。三井寺を「天台別院」として中興し、後世に天台寺門宗の宗祖とされた。
同坐像は、円珍の
と伝わる聖域に立つ唐院大師堂(重要文化財、桃山時代)に安置される。
中央の
に納められていることから「
大師」と呼ばれる。唇の赤、
の文様など彩色が残っているのが特徴で、毎年この日だけ開帳される。
法要では福家俊彦長吏ら同宗の僧侶が
を唱えて、その遺徳をたたえた。同寺に伝わる「三井古流煎茶道」による献茶も行われた。法要後には招待者ら約300人も同坐像を参拝し、勧学院客殿(国宝、桃山時代)などで茶会を楽しんだ。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 秘仏・中尊大師 今年も開帳