甲賀 11月から総選挙
作品「出狸」9月末まで
信楽焼のタヌキの置物で知られる甲賀市で、「イケタヌ総選挙」が11~12月に行われる。イケタヌとは「イケメン」ならぬ「イケてるタヌキ」のこと。9月末まで、制作者らによるタヌキの陶芸作品の立候補届け出を受け付けている。政界では、党の顔を決める選挙の真っただ中。主催者は「信楽でもタヌキの代表を選ぶ総選挙があることを知ってもらい、ぜひ投票に訪れてほしい」と呼びかけている。(名和川徹)
信楽焼は、備前焼や越前焼などとともに日本六
の一つに数えられ、2017年には日本遺産に認定されている。信楽高原鉄道の信楽駅前に立つ高さ5・3メートルの巨大タヌキは記念撮影の人気スポットで、地域にある窯元の店頭などには様々な表情をしたタヌキの置物が並び、観光客らを出迎えている。
イケタヌ総選挙は、日本記念日協会にも登録されている「信楽たぬきの日(11月8日)」の実行委員会と、新名神高速道路・土山サービスエリア(SA)の運営会社が主催。「皆さんが制作したオリジナリティーあふれる陶器のタヌキに“
”(出馬)してもらい、信楽の魅力、ブランド価値を高めよう」と、初めて開催することにした。
立候補できるのは、信楽焼に限らず、タヌキの陶芸作品(直径・高さとも10センチ以上50センチ未満)。公式サイト(https://www.ohmitetudo.co.jp/tsuchiyama/pickup/iketanu/)の応募フォームなどから、今月30日までに申し込む。
書類審査で10作品まで絞り込んだ後、11月8日から1か月間を選挙期間として、土山SAと信楽駅に設置した看板に作品の写真を掲示。訪れた人にQRコードから投票してもらう。
開票結果は12月24日に信楽町観光協会などのホームページで発表する。最多得票の作品を「イケタヌ」に認定し、応募者には5万円分の商品券が贈られる。
主催者は「昔ながらのスタイルでも、見たことのないニューウェーブでも大歓迎。多彩な候補の出狸で総選挙を盛り上げたい」としている。