追加料金なしで読売新聞オンラインのすべての記事が読めます!

第九高らかに歌声磨く

第九高らかに歌声磨く

本番向け 参加市民ら練習

本番に向け、練習に取り組む参加者たち(大阪市西成区で)
本番に向け、練習に取り組む参加者たち(大阪市西成区で)

 ベートーベンの「交響曲第9番」(第九)を公募で集まった市民らが歌う年末恒例の演奏会「KEIBUN第九2024」が7日、県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市)で開かれる。主催するしがぎん経済文化センターの担当者は「力強い歌声を聞いて、すがすがしい気持ちで年末年始を迎えてもらえれば」と来場を呼びかけている。(角川哲朗)

7日、びわ湖ホール 来場呼びかけ

 演奏会は同センター創立1周年を記念して1985年から始まり、コロナ禍での中断を挟んで今年で38回目を数え、「湖国師走の風物詩」として親しまれている。今回は第九がウィーンで1824年に初演されてから200年、1924年に日本人による初演が行われてから100年という節目に加え、同センター創立40年にも重なることから、2部構成で企画された。

 第九は、指揮者にNHK交響楽団や読売日本交響楽団との共演もある田中祐子さんを、管弦楽に大阪フィルハーモニー交響楽団を迎え、「KEIBUN第九合唱団」と「びわ湖ホール声楽アンサンブル」が歌い上げる。

 同合唱団は85年に創設。毎年メンバーを公募して活動しており、今年も20歳代から70、80歳代のメンバー約200人を選抜。主婦や会社員、「退職後の楽しみ」として参加する高齢者などさまざまで、7月から月2~3回のペースで合同練習を重ねている。同アンサンブルはオーディションを経て選ばれた声楽家による国内初の公共ホール専属アンサンブルで、全国で公演を行っており、合同で歓喜の歌を響かせる。

 1日には最後の全体練習として、大阪フィルハーモニー会館(大阪市西成区)で指揮者の田中さんと合唱団メンバー、大阪フィルハーモニー交響楽団らによるオーケストラ合わせが行われた。参加者らは発声練習の後、同楽団の演奏に合わせて伸びやかに歌い上げ、本番へ気持ちを高めていた。

 2回目の参加という滋賀大3年の東岸怜菜さん(21)は「歌っていると360度全方位から歌が迫ってきて、楽園にいるような気持ちになる。ここでしか味わえない感覚だと思うので、しっかり練習して本番に臨みたい」と話していた。

 7日は午後5時開演。第九に先立ち、ソプラノの吉田珠代さんやテノールの清水徹太郎さんら4人が、ベルディの名作オペラ「椿姫」より「乾杯の歌」など3曲を上演する。

 入場料はS席6400円、A席5600円、B席4800円、C席4000円で、当日券もある。問い合わせは同センター(077・526・0011)。

滋賀の最新ニュースと話題

[紹介元] YOMIURI ONLINE 第九高らかに歌声磨く

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です