甲賀消防 再発防止へ取り組み
甲賀広域行政組合消防本部(甲賀市)で新型コロナワクチンを接種しなかった女性職員を、他の職員と離れた場所で勤務させていた問題で、同組合は8日、新たに50歳代の課長級男性職員を戒告の懲戒処分に、上司の男性消防監を訓告とした。また、ほかのパワハラ案件で別の職員2人を消防長注意とした。
発表では、男性職員は2021年4月、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否した部下の女性職員に対し、接種を
に迫り、ほかの職員から離れた場所で勤務させることを提案。全職員へ周知して、女性職員に精神的苦痛を与えたなどとしている。女性職員はその後、退職した。
当時の消防長は、男性職員の行為を黙認していたほか、部下へのパワハラがあったなどとして、今年3月に停職3か月の懲戒処分を受けている。
同組合はハラスメント事案の根幹について「消防長の意向を
する上意下達的な組織文化が常態化していた」とし、この日、再発防止に向けた取り組みを発表した。職場環境改善へ向けた意見を出し合う委員会の開催回数を増やすことなどを柱としている。
記者会見で同本部の川島辰道消防長は「職場環境の改善などに取り組み、信頼回復に努めたい」と述べた。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 精神的苦痛 課長級を戒告