新しい年に、福を授ける年神様を迎える準備を始める「事始め」の13日、大津市の近江神宮で、門松立てが行われた。
同神宮では環境保護のために2004年以降、境内にある生きた根付きの松を門松に再利用している。この日は楼門前で、信者らでつくる「近江交友会」のメンバー15人が松の周囲に、梅や竹、葉ボタンを飾り、約1時間で一対の門松を完成させた。
彦根地方気象台によると、同日朝の大津市南部の最低気温は1・2度、彦根市で2・2度、甲賀市信楽で氷点下3・5度と、今季最低となった。一方、秋に暖かい日が続いたため、境内には赤く色づいたモミジが残っており、関係者は「門松と紅葉が見られる風景は例年にはなく、珍しい」と話していた。
網谷道弘宮司(72)は「来年の
の
は、脱皮し成長するので再生の象徴とされる。おまつりする天智天皇様は開運の神様でもあり、多くの方にお参りしていただき、皆様にとって来年がよい年になりますように」と願っていた。
同神宮では初詣の混雑緩和のため、20日から破魔矢や干支の縁起物を授与する。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 近江神宮 正月の装い