聾話学校敷地で保護 びわこベースで展示
県立
学校(栗東市)の敷地内で体長約1メートルの白ヘビが保護され、大津市木戸の小さな水族館「びわこベース」で展示されている。日本固有種のアオダイショウで、メラニン色素を作る遺伝子が変異した「アルビノ」とみられるという。
県立琵琶湖博物館の金尾滋史学芸員(水族繁殖学)によると、アオダイショウは毒を持っておらず、人の家に入り込んでネズミを食べることなどから「家の守り神」と呼ばれることもある。中でも、白い個体は「神の使い」として信仰の対象にもなっているという。
白ヘビは、4日に同校の校歌が刻まれた石碑を上っているところを児童が発見。教員が捕まえて同館に連絡した。野性のアオダイショウは人間を警戒するが、白ヘビは手に乗って懐いてきたという。アルビノのヘビはペットとして取引されることもあり、金尾学芸員は「人に飼われていた形跡がある」と指摘。「飼い始めたのなら、責任を持って最後まで飼ってほしい。地域にすむ個体への『遺伝子汚染』にもつながりかねない」と呼びかけている。
白ヘビは、びわこベースで金土日曜と祝日の午前10時~午後5時に見ることができる。入場料は大人500円。中学生以下100円。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 迷える? 神の使い