

湖南市東寺の長寿寺で3日、所蔵する掛け軸の虫干し作業が行われた=写真=。
湿気を払うため、例年この時期に信徒らによって行われており、この日は約20人が参加。県指定有形文化財の「観経変相図」(鎌倉時代)や「聖観音
図」(同)、腕が6本ある地蔵の周りに約1万1900体の小さな地蔵の顔が並ぶ「地蔵曼荼羅図」など約40点を収蔵庫から本堂(国宝)に運び込み、藤支良道住職らが1点ずつ慎重に架台にかけ、破損状況などを確認した。
昨年は雨のため中止されたといい、藤支住職は「2年ぶりの虫干し。破損が進んでいなくてホッとした。ただ修理が必要なものもあり、これから対応したい」と話していた。
同寺は、紅葉に合わせて11月15~30日に同市内の善水寺、常楽寺とともにイベント「湖南三山紅葉めぐり」を開催。長寿寺では、本堂で聖観音曼荼羅図と地蔵曼荼羅図を特別公開する。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 2年ぶり 掛け軸ずらり<長寿寺 虫干し>