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SNS詐欺急増 注意を

SNS詐欺急増 注意を

今年上半期被害額3.5倍超10.5億円

 SNS型投資詐欺とSNS型ロマンス詐欺の被害が県内で急激に増加し、2024年上半期(1~6月)の被害総額が前年同期の3・5倍以上となる10億5900万円に上ることが、県警のまとめで分かった。被害者は高齢者だけでなく、40~60歳代の現役世代にも多く、県警はSNSなどを活用して幅広い年代への啓発に力を入れている。(青山大起、東川直央)

投資、ロマンス 狙われる現役世代

 県警によると、SNS型投資詐欺は、インスタグラムやフェイスブック上に著名人の写真などを悪用した虚偽の投資広告を出して、LINE(ライン)などに誘導。メッセージをやり取りし、投資金名目に金をだまし取る。

 今年上半期に県警が認知した被害は72件計6億1400万円だった。野洲市の男性(70歳代)が「利益を最大に引き上げることができる」などと投資話を持ちかけられ、昨年12月~今年3月に計1億円をだまし取られた。

 被害が急増する背景として、県警は、SNSの普及に加え、NISA(少額投資非課税制度)の人気で投資への関心が高くなったことや、コロナ禍で収入が減ったことなどが影響していると分析している。

 マッチングアプリの普及で増加しているのがSNS型ロマンス詐欺だ。同アプリなどで知り合った人とSNS上でやり取りして恋愛感情を抱かせ、投資話や旅費名目に金品をだまし取る。

 今年上半期の県内の被害は63件計4億4500万円。守山市の女性(60歳代)は、インスタグラムで知り合った外国籍をかたる男とやり取りするうちに好意を抱き、5~7月に現金や暗号資産計3500万円相当をだまし取られた。

 SNS型の投資・ロマンス詐欺の特徴は1件の被害額が平均800万円と大きいことだ。県警によると、SNS上でのやり取りでは第三者が被害に気付きにくく、詐取される期間が長期化するためだという。

 被害者は40~60歳代の現役世代にも多く、被害が高齢者に集中する他の特殊詐欺とは違う。

 両手口による今年上半期の県内の被害は135件計10億5900万円。既に23年1年間の被害額11億5500万円を抜く勢いだ。全国でも被害は急増し、警察庁は3月、各都道府県警に強力な対策を講じるよう通達した。

 県警は、被害防止のため、SNS利用者への注意喚起を行っている。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE SNS詐欺急増 注意を

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