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伊吹で新たに土砂崩れ

県対策プラン 砂防ダム追加へ

 米原市は伊吹地区で、15日夜、大雨のため新たに土砂崩れが発生したと、16日、発表した。1日に土砂崩れが発生した同じ場所で、市が設置した土石流警報装置は作動しなかった。市はその理由について「(土砂の流出が)小規模で、装置の下を通過したため」と説明する。

 1日の大雨では住宅2棟で床上、2棟で床下に土砂が流入した。15日午後7時30分頃、市に大雨警報(土砂災害)が発令。午後7時40分から1時間あたり23ミリの大雨が降り、県道山東本巣線に土砂が流入した。

 市は10日、土砂が流出した砂防ダムより約75メートル下流のえん堤に、高さ0・4メートルのワイヤセンサー(幅約4メートル)を設置。石などでワイヤが切断されると麓でサイレンが鳴るなどして知らせる。今回は小さい石が流出し、ワイヤの下を通過したため、反応しなかったという。市の担当者は「自治会と相談し、ワイヤの高さや警報装置の増設を検討する」と話した。

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 相次ぐ土砂崩れを受け、県は16日、対策プランを公表した。応急措置として、8月以降、集落近くに土砂を食い止める金属ネットを設置、伊吹山の3合目付近に監視カメラを置く。抜本的対策として、2028年度までに砂防ダムを2か所新設し、治山ダムの新設も検討する。

 土砂崩れは、1日に伊吹地区の勝山谷川で発生。砂防ダムが土砂であふれ、集落に土砂が流れ込んだ。

 県はこの砂防ダムの上流に砂防ダムを建設する計画だったが、完成までの応急対策を講じる。集落近くと上流の2か所に頑丈な金属ネットを8月中にも設置し、流出の恐れがある不安定な土砂は9月中をめどに撤去。3合目付近には監視カメラと雨量計を設置する。

 抜本的対策として上流にもう1か所、砂防ダムの新設を決定。下流側は25年度中に、上流側は26年度から3年かけて整備する。ほかに、26年度に集落近くの治山ダム1か所をかさ上げし、勝山谷川流域より標高の高い3合目付近で治山ダムの新設を検討する。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 伊吹で新たに土砂崩れ

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