猛打 序盤に主導権
春季近畿地区高校野球県大会は10日、大津市のマイネットスタジアム皇子山で決勝が行われ、滋賀学園が8―0で近江に快勝。2年連続2回目の優勝を決めた。滋賀学園は24日から奈良県橿原市のさとやくスタジアムで始まる近畿大会に出場する。3位決定戦は綾羽が3―0で彦根総合を破った。


滋賀学園は二回、二死二塁から長崎の適時打を手始めに、二塁打3本など打線がつながり一挙6点を先制。序盤で主導権を握り、中盤にも着実に加点して突き放した。先発の長崎は安打や四球で毎回走者を背負うも、長打は許さず要所を締め7回を無失点で切り抜けた。
近江は、滋賀学園と同じ10安打を放って再三得点圏に走者を進めたが、好機にあと一本が出なかった。
滋賀学園はこれで昨春から県大会を4回連続で制した。山口達也監督は「『負けられない』との重圧の中、勝ち切れたのは大きい。選手たちは精神的に強くなってくれた」と振り返った。
藤本聖人主将は「守備の隙や攻めきれない部分がまだある。自分たちのプレーを徹底し、近畿大会でどこまで通用するか試したい」と意気込んだ。
近江では、長年チームを率いた多賀章仁・前監督が勇退。今春から指揮を執る小森博之監督は「コーチ時代の感覚で試合に臨んでしまい、思い切った采配ができなかった」と悔やんだ。
[紹介元] YOMIURI ONLINE <春の県高校野球>滋賀学園 圧倒V