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斬新 横山操展 

斬新 横山操展 

佐川美術館 15日開幕

 日本画の転換期となった戦後に活躍した画家・横山操(1920~73年)の作品を集めた「戦後日本画壇の風雲児 日本画家 横山操展」(佐川美術館、読売新聞社主催)が15日、守山市の佐川美術館で開幕する。14日には報道関係者向けの内覧会が開かれた。

日本画の題材としては珍しいビル群を描いた「ウォール街」(守山市で)
日本画の題材としては珍しいビル群を描いた「ウォール街」(守山市で)

 横山は新潟県燕市出身で、洋画家を目指して14歳で上京。デザイン会社で働く傍ら、日本画に転向した。戦争で召集されて中国各地を転戦し、シベリア抑留を経て復員した1950年以降は、戦争で失った10年間の空白を埋めるかのように次々と作品を発表。晩年、病気に倒れ、利き腕が使えなくなっても、絵筆を左手に持ち替えて創作を続けた。

 会場には、日本画の伝統的なモチーフ「赤富士」、桜島(鹿児島市)が黒煙と真っ赤な炎で噴き上がるさまを表現した「炎々桜島」など約60点を展示。米国の金融街を題材にしたデザイン性に富んだ代表作「ウォール街」もあり、斬新な日本画への創作意欲を感じ取ることができる。また、初日の15日には、午前11時から本展を監修した美術評論家・横山秀樹さんのギャラリートークがある。

 会期は7月6日まで。月曜休館。入館料は一般1300円、高大生900円、中学生以下無料。事前予約制で、専用サイトから申し込む。問い合わせは同館(077・585・7800)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 斬新 横山操展 

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