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安土城 スマホに再現

安土城 スマホに再現

県がアプリ 見学コースでCG表示

デジタル技術で復元された安土城の天主など=県提供
デジタル技術で復元された安土城の天主など=県提供

 織田信長が築いた安土城が、2026年に築城開始から450年を迎えるのに合わせ、県は、往時の城の姿をデジタル技術で復元、体感できるアプリ「安土城」を開発した。安土城跡(近江八幡市)でアプリをかざせば、コンピューターグラフィックス(CG)で復元された天主などを見ることができる。10月11日から無料で入手できる。

 県によると、安土城は1576年に築城が始まり、79年に天主が完成したが、本能寺の変(1582年)を経て廃城となった。設計図などが残っておらず、姿が分からない「幻の城」として知られる。県は城をAR(拡張現実)やVR(仮想現実)といった技術を活用してアプリ上で復元することにし、昨年から開発を進めていた。

 城跡の見学コース16か所に設定した「見える化スポット」でアプリを起動したスマートフォンをかざすと、大手門や本丸御殿、天主などの立体画像が表示され、文字と音声で解説が流れる。天主は建築学的に考証された六つの復元案を比較でき、羽柴秀吉や明智光秀ら信長ゆかりの武将8人とアプリ上で記念撮影できるスポットもある。

 三日月知事は「ぜひ入手して現地を訪れ、安土城の歴史浪漫や、信長がどんな世の中をつくろうとしたか、思いに触れてもらえたらうれしい」と呼びかけている。

 安土城を描いた絵画資料として「安土山図
屏風びょうぶ
」があるが、1580年代にローマ教皇に贈呈された後は行方不明となっている。県はバチカンに協力を求めるなどして行方を捜しているが、現時点で進展はないという。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 安土城 スマホに再現