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<国スポ滋賀2025>故郷で走る 応援胸に 桐生選手

<国スポ滋賀2025>故郷で走る 応援胸に 桐生選手

1走で滋賀チームの予選突破に貢献した桐生選手(彦根市で)
1走で滋賀チームの予選突破に貢献した桐生選手(彦根市で)

 国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技が3日、彦根市の平和堂HATOスタジアムで始まった。成年少年男子共通400メートルリレーの予選には、9月の世界選手権東京大会にも出場した同市出身の桐生祥秀選手(29)が滋賀チームの1走で登場。準決勝進出に貢献した。

 午後4時40分、観客の視線は予選1組の7レーンに登場した桐生選手に注がれた。「SHIGA」の青いユニホームを着るのは東洋大4年だった2017年の愛媛国体以来で、スタート前にはスタンドからの「桐生選手!」という声援に、笑顔で何度も手を振って応えた。

 リレーで1走を務めるのは2年前のアジア大会ぶりといい、「久しぶりで走り方が全然分からなかった」と桐生選手。それでも号砲とともに勢いよく飛び出すと、一つ外側のレーンの選手を抜かし、2走にバトンを渡した。流れに乗った滋賀は、この組の1着でゴールした。

 桐生選手は、7月の日本選手権で優勝し、8月には8年ぶりに100メートルを9秒台で走るなど、好調なシーズンを送っている。世界選手権の疲労などから欠場する選手も多い中、「ここ(彦根)じゃなかったら出ていない」「同級生や普段遠くて見に来られない人も来てくれて、その中で走れる」との思いを胸にトラックに立った。

 準決勝は4日。予選突破を決めた桐生選手は「メダルを取るために、滋賀県みんなで精いっぱい走りたい」と意気込んだ。

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