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鉄道に縁ある神 巡る本

鉄道に縁ある神 巡る本

県からは5か所 県ゆかり作家・笹田さん

新著の「鉄道とご縁の神さま巡礼」を手にする笹田昌宏さん
新著の「鉄道とご縁の神さま巡礼」を手にする笹田昌宏さん

 滋賀とゆかりの深い医師で作家の笹田昌宏さん(54)(東京都在住)が、新著「鉄道とご縁の神さま巡礼」(イカロス出版)を出版した。鉄道にまつわる地を巡る「巡礼シリーズ」の最新版で、各地にある「鉄道」と「神」がつながる場所を〈パワースポット〉と位置づけており、笹田さんは「いろんな視点で旅に出る楽しさを感じてもらえたら」としている。

 笹田さんは大阪府出身。大津市の小学校に一時期通ったほか、皮膚科医として同市内や甲賀市内で勤務していたこともある。その傍ら、子どもの頃から好きな鉄道に関する取材や調査、執筆を続けている。

 24冊目となる新著は、会津鉄道(福島県)の芦ノ牧温泉駅構内にある、鉄道の安全運行や利用客の道中の安全などを祈願して建立された会津鉄道神社を訪れたことをきっかけに、鉄道と神のつながりを意識して取材を開始。▽鉄道の敷地内の「神」を巡礼する▽線路際の「神」を巡礼する▽名前が「神」の駅を巡礼する――など14のテーマに分けて、計175か所を紹介している。

 県内からは、JR米原駅近くに遷宮されたという「米原機関区大神宮」(米原市)や、正月には大勢の初詣客でにぎわう多賀大社(多賀町)と近江鉄道多賀大社前駅など5か所を取り上げている。「人の暮らしがあるところに神がまつられ、鉄道が敷かれた。『鉄道』と『神さま』のつながりは必然だった」と笹田さん。「国内には、発掘すればまだまだ面白い発見があると思う」と話している。

 A5判、180ページ。税込み2200円。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 鉄道に縁ある神 巡る本