県内で撮影が行われた時代劇「イクサガミ」が、米動画配信大手ネットフリックスで配信されている。大津市在住の作家今村翔吾さんの小説を映像化した作品で、俳優の岡田准一さんが主演、プロデューサー、アクションプランナーを務める。ロケ地の一つ、大津市坂本の天台真盛宗総本山・西教寺では、岡田さんが演じる主人公の巨大な像が駐車場に登場。大型連休中は撮影に使われた客殿(重要文化財)が公開される。(斎藤孔成)

「イクサガミ」は、明治初期が舞台。帯刀が許されなくなった時代に多額の賞金を目当てに戦い合う武人たちの姿を、殺陣などの激しいアクションを交えて描く。
巨大像は岡田さんが演じる「嵯峨愁二郎」をデザインしたもので、高さ約2・8メートル。配信に合わせて京都から東京まで広告宣伝車に載せられPRに使われた後、2月25日に駐車場に設置された。
同寺を訪れた参拝者の中には像の大きさに驚きながらスマートフォンなどで撮影する姿も見られ、京都市山科区の女性(50)は「岡田さんのファンで見に来ました。かっこいいです」と笑顔。客殿での撮影は岡田さんからも依頼があったといい、同寺の前阪良樹主事は「撮影には岡田さんも立ち会われていたのが印象的でした」と話していた。
◆
西教寺は、大型連休に合わせて4月25日~5月10日、撮影があった客殿内部を公開する。
客殿は1597年の築で、伏見城の御殿を移築したと伝わるという。南面は入り母屋造り、北面は切り妻造りで、屋根はこけらぶき。障壁画は狩野派の絵師によるもので、イクサガミでは「鶴の間」などが撮影に使われた。
拝観時間は午前9時~午後5時(拝観受け付けは午後4時半まで)。拝観料は大人500円、中学生300円、小学生200円。客殿の内部公開は、11月7日~12月6日にも予定されている。
問い合わせは西教寺(077・578・0013)。
◆
ドラマや映画のロケ誘致や撮影支援を行うフィルムコミッション「滋賀ロケーションオフィス」(事務局・県観光振興局内)は、「イクサガミ」が、西教寺をはじめ県内各地で撮影が行われたことから、ロケ地マップを作成した。
ロケ地マップは、A4判でカラー4ページ。西教寺や三井寺(大津市)、百済寺(東近江市)、彦根城(彦根市)など、撮影が行われた全12か所を、作品に登場する場面などの説明を添えて紹介している。
計2万部を作成。県観光振興局などで配布しているほか、滋賀ロケーションオフィスのサイト(http://www.shiga-location.jp/filedir/office/93_1.pdf)からもダウンロードできる。

