
県内とゆかりの深い医師で作家の笹田昌宏さん(55)(東京都在住)が、著書「美しすぎる…! ニッポンの鉄道遺産」(イカロス出版)を出版した。各地の鉄道を取材した笹田さんにとって25冊目で、国内83か所の「鉄道遺産」を紹介。「国内にこれほど美しい鉄道遺産があるということが伝われば」としている。(斎藤孔成)
笹田さんは大阪府出身。大津市内の小学校に通ったことがあるほか、医師として同市や甲賀市で勤務した。子どもの頃から鉄道好きで、国内外3000か所以上の鉄道遺産を訪れて調査や取材に取り組み、執筆活動を続けている。
新著では、鉄道遺産を「機関車・電車・客車編」「駅・機関庫・施設編」「 橋梁 ・トンネル・廃線跡編」の三つに分類。1926年にドイツで製造されたディーゼル機関車(千葉県内で保存)や、重要文化財に指定されている東京駅の丸の内駅舎、竹林の中に鉄路が残る廃線跡(鳥取県)などを、それぞれの来歴やエピソードなどを交えながらカラー写真で紹介している。
県内からは、「 趣 き深い現存最古の駅舎」として、1882年に完成した旧長浜駅舎(長浜市)を取り上げた。木骨構造の石灰コンクリート造り2階建てで、現在は長浜鉄道スクエアとして利用されている。笹田さんは「同時期の駅舎は国内にほとんどないのに、今も美しい姿で残されているのがとてもうれしい」とする。
これまでの著書で紹介した鉄道遺産も含まれており、「集大成としてまとめたが、これを折り返し点として、これからも書き続けたい」と笹田さん。「季節や天候などによってさまざまな美しさを見せてくれる鉄道遺産を楽しんでもらえたら」と話している。
A5判、176ページ。税込み2310円。
出典:読売新聞オンライン

